大出世物語
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配給:日活
公開:1961.1.3
監督:阿部豊
脚本:三木克巳
共演:小沢昭一、渡辺美佐子、吉永小百合
浜田光夫さんの役名:安井健一
♥ ポスター
♥ ストーリー
毎日リヤカーを引いて印刷会社へ出向きクズ収集をする、クズ屋の六さん(小沢昭一さん)。その娘、高子(小百合さん)の恋人であるクラスメイトの健一(浜田光夫さん)は六さんが通う印刷会社の社長の息子だった。六さんの大出世物語。
♥ 個人的に好きなシーン
浜田光曠(新人)とクレジットされています。
まだ17歳のリアル高校生だもんね~。かわいくてかわいくて!
届け物をする六さんを下校途中に見つけ、「お父さ~ん!」と駆け寄る高子。すかさず後を追ってきて「紹介してくれよ。」とお父さんと挨拶をする。安井くんが去ってから、お父さんが行ってる印刷会社の社長の息子さんだと教える高子。ときどきラブレターをくれると言う。そんなラブレターをくれるような不良と付き合ってはいけない!という六さん。「どちらかというとおとなしいタイプよ。だからラブレターをくれるのよ。不良だったら抱きついたりキスしたりしてくるわ。」と高子。
そういう理論か。ラブレター渡したら不良って、そんなわけないよね!安井くんが高子を呼ぶとき「河野くーーーーーーーん!」ってくん付けなのが時代を感じる。
食事後、ラブレターを見せてみなさい、と六さん。素直に見せる高子。
翌朝、迎えに来た安井くんに玄関で会うと「文章がうまいですなぁ」と六さん。安井くん「弱いなあ」と頭かきかき。これ!!!弱いなあ、とか、弱ったなあ、とか言いながら後頭部かく仕草よ・・・浜田光夫さんのこの仕草大好きなんですけど!こんな初期の作品からやっていたのね!!!
その後も先を歩く高子を「河野くーーーーーーーん!なんで先に行っちゃうんだよぉ」とか言って追いかけてくる。可愛い。
「身分の高い方は気にならないけど、低い方は気にするのよ。」身分を気にしている高子。
「チェッおかしなこと言うなあ。僕が社長の息子だからいけないんだろう?裸一貫になればいいんだね。チェッ会社なんてぶっつぶれてしまえばいいんだ!」
新感覚!!!!!身分さのある恋のお話は数あれど、いつも浜田光夫さんが下の身分じゃないですか!逆もいいね!新鮮!
「こんなに好きなのに!!!」「大きく出たわね。」このお二人、間が良い。この土手に座って二人で話しているときの浜田光夫さんの靴下がアーガイル柄でオシャレ。さすが御曹司。
印刷会社のピンチの時に、六さんは社長の元へ出向き、株で稼いだ一千万を会社のために使ってくださいと差し出す。ひどく感動した社長は、自分の代わりに社長になってくれと頼む。六さんは断っていたが社員の前で発表され、社員にも温かく迎え入れられる。
社長になり出勤する六さん。高子も登校する。先を歩く安井くんを見つけ、「安井くーーーーーーーん!」と駆け寄る高子。「みんなが変な目で見るじゃないか」と安井くん。立場逆転しているwww 「君のお父さんは大きな会社の社長で、僕のお父さんはそのお情けでなんとか暮らしているんだ。」とか悲しいこと言う~。構わないわ、と言う高子に「僕は構うんだよ。身分の高い方は気にならないが、低い方はやっぱり気にするよ。」「そんなの単なる劣等感よ。」同じこと言ってるwww おい、早くしろよ、遅れるぞ!と言う同級生を先に行かせ、土手の横で話し合いは続く。「おい、遅刻するぞ!!」と立ち上がり駆け出す安井くん。高子も後を追う。「終」
結局やっぱりそうなるのねーーーーーーーーーー!
浜田光夫さんも小百合さんも初々しさが残っていて微笑ましいです。