浜田光夫 研究室

浜田光夫さんファンによる

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管理人
岡 ななみ
   

 あすの花嫁

   
    配給:日活

    公開:1962.9.9

    監督:野村孝

    脚本:棚田吾郎

    共演:吉永小百合、奈良岡朋子、宇野重吉

    浜田光夫さんの役名:佐伯宇太郎

    ♥ ストーリー
    小豆島から神戸の短大へ進学する百合子(吉永小百合さん)。小豆島のオリーブ園で働く幼馴染の宇太郎(浜田光夫さん)。
    百合子の母は、亡くなった百合子の父と結婚する前に引き裂かれたかつての恋人大井川と再会し、再び良い仲に。そんな母に嫌悪感を抱く百合子。
    友人の自殺未遂、宇太郎のオリーブ論・・・
    会っておいた方がいいと言う宇太郎に連れられ、大井川さんの元へ。「安心してください。東京へ発ちます。もうお目にかかることはないでしょう。」という言葉を無言で聞く百合子。
    大井川さんが去ったあと、どんな素敵な人かと思たらただのおじさんやないの、と悪態をつく百合子に、もう知らん!と怒ってしまう宇太郎。帰りしなお母さんと大井川さんにと夫婦茶碗を選ぶ。そしてもう1セット。片方を恥じらいながら宇太郎へと差し出す・・・

    ♥ 個人的に好きなシーン

    浜田光夫さんが運転しておられるぞー!
    百合子の引っ越しを手伝ってあげる宇太郎さん。このあと百合子の気に触ることを言ってしまい(特に悪いことは言っていない。むしろもっと失礼なこと言われてる(笑))、百合子は車を降り宇太郎さん一人に任せバスに乗車。そんな関係性が微笑ましい。

    学校生活を頑張る百合子。百合子から届いたお手紙を読むお母さんとおばあちゃん。宇太郎さんもやってきて、宇太郎さんについて書かれたところを読むときの表情が秀逸!
    大井川さん取材のためがオリーブ園を訪ねてくる。宇太郎さんが案内して説明するんだけど、オリーブの話するときのイキイキ感!!!結構な長尺だしオリーブ業界の話とか覚えるの大変そうなのに、本当にオリーブに全ての情熱を捧げてる若者にしか見えない。違和感がない。必死に覚えたんだろうな~って感じられない。自然すぎる。すごい。

    百合ちゃんの寮へちんころ(干し芋)を届ける宇太郎さん。宇太郎さんが帰った後もからかわれていて、駅でくしゃみする宇太郎さん。噂されてくしゃみするってくだり、「若い東京の屋根の下」を思い出すなぁ。かわいいよね。浜田光夫さんのくしゃみ。

    夏休み帰省してきた百合ちゃんを迎えに行く宇太郎さん。「ついでに来ただけだよ!」と言ってるけど(笑)
    じろじろ百合ちゃんを見る。「見ない間に素敵になったでしょう」「ああ、素敵だよ。・・・洋服がな!」なにそれ!こういうやりとり好き!

    随分飛ばすわね、と言う百合ちゃんに、「働いてる人間には夏休みなんかないんじゃ!忙しいんじゃ!」名言出ましたね。働く者の気持ちを代弁。そんなに忙しいくせに百合ちゃんのこと家まで送ってくれるなんて。百合ちゃんのこと大好きじゃないですか!

    百合子とデートだと浮かれていたが、いっこうに現れない。突然遊びに来た同級生十四子と会っていた百合子。
    ぷんぷん宇太郎さん。

    「なによその顔!2人でも3人でも同じじゃないの!」と言われ素直に観光地案内する宇太郎さん。優男すぎる・・・

    3人で海へ行きツイストを踊るシーンも。水着で。これはサービスですよね?ファンへのサービスですよね??ね??宇太郎さんのへたくそなツイストがかわいいのなんのって。そんな宇太郎さんに教えてあげる十四子さん。楽しそうな2人にぷりぷりやきもちをやく百合子。自由すぎる。ようやく自分の気持ちに気が付けるか??


    百合ちゃんと十四子さんがオリーブ園へ訪ねて来て、十四子が明日帰るから3人でお食事しましょうというお誘い。オリーブのこととなるとイキイキ語りだす宇太郎さん。
    オリーブ園での白Tシャツ、帽子姿、似合いますねぇ。浜田光夫さんって世界一帽子が似合うと思う。


    モリモリ食べてコーラを飲みながらオリーブ論を展開する宇太郎。なんでもかんでもオリーブオリーブ。オリーブヲタク。
    2人が仲良さげなのは面白くない百合子に1人だけ帰される(笑)道端の石ころを蹴りながらさみしく帰る宇太郎さん。

    雨の中、百合子が店番をしている家に行く。お土産で百合子がくれたハンカチを家族にからかわれながらも愛用しており、雨でぬれた体を拭く宇太郎さん。使ってくれてるんだ、と言う百合ちゃんに「似合わないって笑いたいんじゃろ」。百合ちゃんがアイスをくれる。「毒入りやないじゃろな」「どうして私の好意を素直に受けられんのよ」「気味悪りぃな(笑)」ひどい(笑)でも憎めない(笑)

    浴衣で盆踊りへ。雨がひどくなり雨宿り。雷が鳴り、キャッと宇太郎さんにしがみつく百合ちゃん。なんて鼻で笑ってしまうシーンもあります(笑)浜田光夫さんと小百合さんなら許せるから不思議!ハッと我に返り逃げる百合ちゃん。宇太郎さんは何もしないよぉ。女の子の方が意識しすぎなパターン多いよね。

    母と叔母の会話を聞いてしまい、大井川さんとの関係に気が付いてしまう。そして十四子さんが義母との関係を苦に自殺未遂。電報を受け取った百合子はすぐさまフェリーで神戸へ。偶然乗り合わせた宇太郎の顔を見たとたん倒れてしまう。宇太郎に泣きつく。
    わけを聞き、「それだけショックが重なりゃ、ひっくり返ったり泣いたり、無理ないよ。」この言葉だけで救われる気がする・・・。そしてまたお得意のオリーブに例えた話。「おもしろいじゃろ?」「おもしろない!」「実はおもしろくないんだな。」とか、やりとりがいちいちかわいい。「わかる?」「わかんない!」いつまでも意地を張る百合子に少し厳しく喝を入れる。かと思ったら、「ま、これらはすべて兄貴からの受け売りである。おやすみ!」とニコニコ。上手い。優男。ほんと優男。わかっているけれどどうしても受け入れたくない素直になれないところだけど、責められている突き放されている感じが全くないから素直に聞き入れられる。
    このとき映像暗すぎてもったいない!若干明るく加工してみてもコレ↓


    わかりにくいけどとてもキラキラな気持ちのいい笑顔。


    百合子を大井川さんに会わせた後、お土産買うのに付き合ってと言われイライラしつつも付き合う。分からず屋だと思っていたが、百合子はお母さんと大井川さんに夫婦茶碗をあげると言う。
    そしてまさかの、宇太郎にもプレゼント。突然のことに固まっている宇太郎さんに「なんとか言ったらどうなのよ。恥ずかしいじゃないの!」

    「ありがとう!」

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