浜田光夫 研究室

浜田光夫さんファンによる

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岡 ななみ
   

 伊豆の踊子

   
    配給:日活

    公開:1963.6.2

    監督:西河克己

    脚本:三木克巳、西河克己

    共演:吉永小百合、高橋英樹、大阪志郎、宇野重吉

    浜田光夫さんの役名:現代の学生

    ♥ ストーリー
    大正末期、学生・川崎(英樹)は旅の道中旅芸人の一行と出会う。その中の踊子・薫(小百合さん)との淡い恋愛を描く。

    浜田光夫さんは、原作には無いという、現代のシーンで登場。大学教師となった川崎(宇野重吉さん)の教え子役。冒頭の数分と最後、予告編の2シーンにのみ特別出演。

    ♥ 資料
    当時の雑誌にとても良い文章がございますので、引用させて頂きます。
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    「伊豆の踊子」は、吉永小百合さんと高橋英樹さんの共演作品。
    浜田くんが登場するのは、プロローグとエピローグの二場面だけ。だが、たったそれだけでも”純愛コンビ”が顔を出すと出さないとでは大違い・・・という会社の商魂もさることながら、吉永・浜田コンビの偉大な力を、まざまざと見せつけられた気がします。
    たった二場面。もちろん、浜田くんの出演料も主演作品にくらべると半分程度。いわば、お付き合いの顔見世ともいえますが、この短い登場シーンでも、彼の演技が決して”やっつけ”でなかったことは、この作品をご覧になった方はよくおわかりでしょう。
    高橋くんの扮する大正末期の旧制高校生と、現代の大学生。この対象的な風俗や気質の相違を説明するために、人知れず努力を払った彼でした。服装からセリフの端々まで、彼自身の研究と創意がにじんでいるのです。あっぱれな役者根性と言えましょう。
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    なるほど。商業的な企みがあったのか。当時、浜田・吉永コンビ作品、他の相手役との作品、と交互に作ろうとしていたとの記述もあるのですが、やはりコンビでの作品の方が人気だったのでしょうか。
    本当に全くこの方のおっしゃる通りで、短時間の出演にもかかわらず、あっぱれです。


    また良い資料を見つけました。
    浜田光夫さんと吉永小百合さんの対談より。抜粋して引用させて頂きます。
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    浜田「お話の前後にチョッピリつきあわせて戴きました。ヒデキには悪かったけど・・・。(笑)」
    吉永「短いシーンだったけれど、みんな感心していたわ、浜田くんの芸熱心に 服装から言葉づかいから、すっかり現代の大学生になりきっているって。浜田くん自分でいろいろ工夫したんですって?」
    浜田「工夫ってほどじゃないけど、そこが現役大学生の強みサ。」
    吉永「そういわれれば・・・ほんとにそうだったわ。(笑)」
    浜田「なんだい、心細い返事だなア。(笑)もっとも、あんまり大学へ行かない大学生だけど、やっぱり仲間同士ふだん喋ったり、遊んだりしてるなかに、自然ににじみ出るものがあるし・・・・。」
    吉永「現代大学生気質、といったようなもの・・・・。」
    浜田「それそれ。なにかこうスカッと割りきった、いい意味でのドライさがあるだろ。そいつを表現できたらと思ったんだ。あんまりうまくいかなかったけど。」
    吉永「ごケンソン、(笑)とってもお見事でした。」
    浜田「ま、小百合ちゃんには『俺の背中に陽が当る』で、なにかとご協力いただいたし、ほんのお礼のシルシに・・・。ヒデキのやつ、「あんまりやりすぎて、オレの営業を妨害するな」なんて・・・。」
    吉永「いった?」
    浜田「イヤ、言わなかったけどサ。(爆笑)」
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    原作には無い役なのに本当にお見事ですよ。浜田光夫さんじゃなかったら、この現代のシーンいらなくない?って思ってしまいそう。無くても成り立つシーンなのだから。それでも印象的なシーンになっているのは、そんな浜田光夫さんの熱心な工夫、努力の賜物といえましょう。
    ヒデキには営業妨害でしょうけど。(笑)


    ♥ 個人的に好きなシーン
    好きなシーンも何も、2シーンのみなのですが。これがまたすこぶる良い。

    カラー作品ですが、冒頭の現代のシーンは白黒。
    授業を終えた川崎先生(宇野さん)のもとへ駆け寄ってくる学生(浜田光夫さん)。『付き合っているダンサーの彼女と結婚をしたい。先生が仲人をやってくれませんか。』とのこと。
    彼女(小百合さん)も来ているのだが恥ずかしがって隠れている。そんな彼女を見て「あいつもいいとこあるな!」と笑っている。

    いつもの学生役のときよりもちょっと軽い感じ。大正時代の学生との相違の表現か。

    彼女の身の上を聞かれ、不安な表情。
    先生は自身の学生時代、旅先で出会った踊子のことを思い出す・・・

    この後、先生の元を離れ彼女の元へ駆け寄り報告するんだけど、この二人のやり取りもいつものお二人とは雰囲気が違って(イケイケカップル)、浜田光夫さんも小百合さんも凄いな、と心の底から感動。ただ見た目良くて人気あるスターとは違うよなああ!

    続いて予告編。

    先生が歩いていると後ろから「先生~~~~!」と手を振り駆け寄ってくる。
    なんて気持ちの良い笑顔なのでしょう。

    小百合さんの衣装もとても最先端。(おそらく。)
    予告編だけでも価値ある。DVD購入するの迷ったけど、買って良かった。

    純真無垢な踊子・薫と、生真面目な学生・川崎。そんな大正時代の二人との比較として、あっぱれでした。

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