1964年 平凡 映画スター人気投票
1964年6月
見て下さい!我らが浜田光夫さんが!そうそうたる顔ぶれを抑え、見事堂々の第1位に輝いております!!!
~南部僑一郎氏(映画評論家)によるコメントより一部抜粋~
吉永はここ一年間、数多くの主演作品を出しており、しかもそれらの映画は「青い山脈」「いつでも夢を」から「泥だらけの純情」をへて「光る海」にいたるまで一貫してはちきれる若々しさ、純粋さ、素朴さをうたいあげている点、まさに最高点をとりうる資格十分といっていいだろう。浜田は吉永の純粋さの上に、もう一段演技のたくみさをみせて若い人には珍しい力量をあらわした。吉永、浜田の共演作品はとくにおたがいに補足し合って、若い人々の層を楽しませたものに違いない。
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~浜田光夫×吉永小百合 対談「コンビで仲よく第1位!」より一部抜粋~
浜田「人気投票1位のトロフィーをもらうの、やっぱりいい気持だな。」
吉永「ちょうどプロ野球の選手が、リーディングヒッターになったみたい…。」
浜田「さすが野球通の小百合選手、言うことがぬけてるよ。(笑)」
吉永「人気にはおぼれたくないけれど、1位に選ばれたことは、それだけ、たくさんのファンのかたに支持されてることだから、うれしいワ。このトロフィーは大切にしなきゃあ…。」
浜田「ボクは1位のトロフィーをもらうのは「平凡」では初めてなんだ。ちょうど4月1日にもらったもんだから、エイプリルフールでかつがれてるんじゃないかと思った。」
吉永「今年もいい仕事をいっぱいして、来年もまた、二人そろってもらいたいワネ。」
吉永「でも、浜田くんとははじめて『ガラスの中の少女』で共演してから、こんどの『潮騒』で26本目でしょ。こうしてコンビで1位のトロフィーをもらえるなんて、ホントにうれしいワ。」
浜田「だけど小百合ちゃんの、もうれつなファイトには、毎度のことながら頭が下がるなあ。ボクも仕事に関しては負けずぎらいだけれど、小百合ちゃんの気迫には、いつも圧倒されっぱなし…。」
吉永「浜田くんこそ、自分は一生懸命やっていても、そういうことを感じさせないところがニクイわ。誰よりも親孝行なのに、親孝行していますなんて、わざとらしさがない…。浜田くんの人柄ね。」
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当時からお二人ともお互いを立てる言い方をされているのが素敵ですね。
浜田光夫さんの「平凡では初めてなんだ」という発言、他のランキングでは1位を取ったことがあるということですよね。何か気になります。
この資料は本当に嬉しいです。浜田さんがいかに人気者で人々に支持されていたか力説しても、どうしても小百合さんのことを重要視されることが多く、何かわかりやすく文句のつけようのない資料を探していたのです(涙)
(ほら、数字とかにこだわる人多いでしょう?映画の動員とか言っても共演者が~って始まるし…)
当時はレコードの売り上げもブロマイドの売り上げ(マルベル堂1964年2月の俳優部門1位は浜田光夫さんみたいです!)も、数字で残っている資料が見当たらなく、人気を数字で証明することが出来ず悔しい思いをしてきましたが、これで怖いものなしです!もう誰にもあんなこと言わせません!(`・ω・´)キリッ