浜田光夫 研究室

浜田光夫さんファンによる

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岡 ななみ
   

 「無頼」より 大幹部

   
    配給:日活

    公開:1968.1.13

    監督:舛田利雄

    脚本:池上金男、久保田圭司

    共演:渡哲也、松原智恵子、川地民夫、藤竜也、北林早苗

    浜田光夫さんの役名:辻川猛夫

    ♥ ストーリー
    渡哲也主演「無頼」シリーズの第一弾。


    ♥ 個人的に好きなシーン
    水原一家に五郎(渡哲也さん)が戻って来て「アニキ!」と慕う猛夫。
    「俺アニキの名前は随分と聞かされました。どんな人かと夢にまで見たくらいですよ。ねぇ、良かったら俺たちのアパートに来てくださいよ。汚ねえところだけど・・・なあ!そうしてもらおうよ!」と鈴木(藤竜也さん)に。
    鈴木は「うるせえなぁさっきからぺちゃくちゃさえずりやがってよぉ何興奮してんだよ。」
    「俺は嬉しいんだよ!」本当に嬉しそうで可愛い。
    浜田光夫さんって全然チンピラじゃないのにどうしてこんなにチンピラ役が巧いのだろう。渡さんも藤さんも年上だけどかなり後輩なのに、どうしてここに浜田光夫さんが配役されたのか。浜田光夫さんの明るく憎めない若いチンピラ像が必要だったのか。クレジットで名前出るのが最後の最後で重鎮感あるからちょっと許せるけど・・・。

    五郎を追ってきた雪子(松原智恵子さん)のために自分たちのアパートを急いで片づけるシーン、鈴木に外に引っ張られ「気が利かないなぁ」と言われるシーンも可愛い。

    五郎も来て、猛夫は2人を焼き鳥屋に連れて行く。お目当ての公子(北林早苗さん)が出てくると嬉しそう。
    もう遅いから軟骨とレバーしか無い、と言う公子に「駄目だよそんなの。俺のいつものタン塩取ってあんだろ。あれをアニキ達に出してやってくれよ。」応じない公子。「どうしたんだよ~。俺の分をアニキ達に焼いてやってくれっつってんだよ。」「ダメよ、そんなの。あんたやせっぽっちだから栄養付けさせようと思って取ってあんのよ!」
    やくざなんて大嫌いだとかボロクソ言う公子。アニキにすみませんと謝る猛夫。ひっぱたけと言うアニキに困惑しながらも公子の前で手を振り上げる。冗談だよとアニキ。
    困ったように笑う猛夫さんかわいい。
    「栄養つけてやってくれ。」とお金を置いて出ていく五郎と鈴木。二人残される猛夫と公子。

    「ごめんな。」「知らないっ」どうやら公子は素直になれない系女子だ。

    「俺だよ兄さん!猛夫だよ!」
    お兄さんのお部屋を訪ねる猛夫。お兄さんは川地民夫さん。水原一家と対立する上野組に所属している。なんという設定・・・。
    「お前ひとりだろうな?」と警戒する兄さんに「なんだよぉ。俺が何かするとでも思ってんのかよぉ。バカだな。」
    部屋に入るも、相手の組について意見が合わず喧嘩。

    「いくら兄貴だって!!!」短刀を取り出す。

    「どうだ猛夫。貰い物の酒があるんだ、一杯やらないか。」応じる猛夫。
    「水割りか?」
    「いいよいいよ~。こんな良い酒、水で割っちゃもったいねぇや。」酌み交わす兄弟。
    「こいつはうめぇや!」←これ。ここ最強に可愛いので要チェックです。
    部屋を見渡しながら「それにしてもよぉ、兄貴のとこは相変わらずきちんとはしてるけどよぉ、色気が無くていけねぇよ。どうだ、そろそろ嫁さんでももらったら。」「もうそんな歳になったかな。」「そうだよぉ!後がつっかえてんだよ。」「おぉ?じゃあおめえ!!」

    「ははっ、まあな。」「そうか!それはよかったなぁ!」
    ここで訪問者が。猛夫は隠れる。上野組の下の者が五郎に仕返しをする計画を伝えに来た。手を縛られ閉じ込められる猛夫。

    やっと抜け出す猛夫。手首は血だらけ。
    鈴木が上野組に連れて行かれるのを目撃。走って走って五郎を探す。1分以上走ってる。カットは割ってるけど、実際走った量すごそう。
    五郎に鈴木が連れ去られたことを伝える。五郎は自分が何とかすると言い上野組に1人乗り込む。五郎は鈴木を返してもらうため指を詰めるも、すでに鈴木は殺されていた・・・乱闘。五郎は病院へ。

    水原一家と上野組で乱闘。お兄さんと戦うことに・・・。お兄さんの方が強い。「殺せ!」と言う猛夫さんだがお兄さんは「てめぇみたいなチンピラ相手に出来ねえ。そこで腰でも抜かしてろ!」猛夫を蹴る。兄さんに向かって行く猛夫。その猛夫に刃物を向ける上野組。猛夫を助けるように刺されてしまう兄さん。「兄さん・・・!!」息をひきとる兄さん。

    「兄さーーーーーーーーん!」
    つらすぎる・・・。なにもこんな話にしなくても・・・。

    五郎の病院。
    「こんにちはー。」と入ってくる猛夫さん可愛い。それまでのシーン(五郎が女に別れを告げたり雪子とキスしたり)とギャップありすぎて。
    兄さんのお骨を抱えている。「兄貴は俺が殺したのと同じなんだ。これからくにへうずめに行こうと思って。」そのまま帰ってくるな、地元で堅気になれ、と五郎。笑顔で頷く猛夫。

    公子の焼き鳥屋へ。公子のお父さんが優しいんだよね。
    公子は相変わらず素直になれない。「もう帰ってこない方がいいのよ。さよなら。」裏で泣いている。行ってやれ、とお父さん。

    新宿駅へ向かう猛夫と公子。「あんたの悪口いっぱい言ったわね。気に触ったでしょ。ごめんね。」「とんでもねえよ、そんなこと。ありがとう。忘れないよ。達者でな。」「あんたもね。」まどろっこしいね~(笑)
    「猛ちゃん、いいの?それでいいの?私、行かないでいいの?」「行くって・・・」「行くのよ!あんたの所へ私が!」「・・・そんな、そんなバカな。」「好きだったのよ、あんたのこと。だからあんなことしか言えなかったのよ。」「本当か?」頷く公子。

    ほっぺ可愛い!この角度からのほっぺ可愛い!
    「本当に、本当に来てくれるか?」「あんたさえ良かったら、いつでも!」「きっと、きっとだぜ!きっとなんとか仕事見つけて、ちゃんとやっていけるようになったら、知らせっから!」「すぐ飛んでくわ!」

    「良かったぁ!良かったなぁ!俺はツイてらぁ!・・・あっ、いけねぇ、時間だよ!」二人手を取りホームへ急ぐ。駅まで走るのは十八番だよね(笑)
    お弁当を買いに行く公子。嬉しそうにニコニコしてる猛夫さん。

    あーーーかわいい。やくざ映画ということを忘れる。
    取り囲まれる猛夫さん。え・・・?

    え・・・・?まさか・・・!嘘でしょ・・・?え?
    公子アングルなのが良いね。


    猛夫さんーーーーー!

    幸せいっぱいだったのに・・・なにもこんな話にしなくても・・・。(2回目)

    この後のことはあまり記憶にない(笑)あまりにもショックで!!
    公子とお父さんが、信州へ猛夫とお兄さんの骨を持って行くと言ってくれたと思う。
    五郎の兄貴分の杉山も殺され、雪子と杉山の彼女は青森へ。五郎ひとり残り上野組へ乗り込んで行き・・・っていう流れだったかな。


    この手の話は苦手なんですよね。怖いから。痛そうだし、みんな死んじゃうし。
    松原智恵子さんが唯一の癒しなんだろう。私にとっては浜田光夫さんだけが癒しだったから、まさかの展開を受け入れられなかったわ。
    あのチンピラ感と公子との純愛具合は、浜田光夫さんじゃなくちゃあ、できませんね!(確信)


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