浜田光夫 研究室

浜田光夫さんファンによる

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岡 ななみ
   

 ≪純愛スターの大気炎!≫太陽へ向って歩こう!!

日活映画 62年3月号
浜田光夫さん、高橋英樹さん、吉永小百合さん、松原智恵子さん、和泉雅子さん、田代みどりさん
   


  • 純愛映画は花ざかり!!
    太陽にぶちまかせ!若くて凄くてかっこいい奴ら 日活純愛路線の大気炎!
  •  
    浜田「ウワー、そろっちゃったナ」
    高橋「若くて……。」
    浜田「悪くて……。(笑)」
    田代「あたしだけ違う!(笑)」
    和泉「ヒドイ!あたしも。(笑)」
     (ワイワイ、ガヤガヤ)
    高橋「(浜田に)結局、オレたちだけ悪いらしいよ。(笑)」
    浜田「調子こいちゃうなァ(笑)、しょうがないから、上を向いて歩こうか?」
    吉永「涙がこぼれないように?」
    浜田「涙でニキビが消えちゃうといいんだけど(笑)」
    吉永「ホント!(笑)」
    高橋「実感こもっちゃうな。」
    浜田「そしたら、かっこいい!」
    吉永「でも、九ちゃんのまで消えちゃったら大変!(笑)」
    浜田「この映画、商売にならなくなっちゃう。(爆笑)」
    高橋「でも智恵子ちゃんはいいよね。ニキビ全然ないもの。」
    松原「体質なのよ、不思議ねえ。ニキビが出来そうなもの、いっぱい食べるんだけど。」
    田代「あたしもあんまりない。」
    高橋「イバるな!君は子供だからだよ、これからが大変さ。」
    田代「ヒドイわ。ボーリングで仇討つから覚えてラッシャイ!」
    和泉「みどりちゃん、だいぶ上達したんですって?」
    田代「エヘヘー。(と得意顔)」
    松原「名人級ですって?高橋くん、うかうかできないわよ。」
    高橋「どういたしまして。みどりちゃんに負けたら、十分間逆立ちしてやるよ。」
    浜田「足が上へ向いちゃう。」
    松原「撮影は?どう?」
    浜田「おかげさまで快調だよ。」
    吉永「すごく楽しい撮影なの。若い人ばっかりなんですもの。舛田先生も張り切っていらっしゃるしね。」
    高橋「ぼくは最高の役をいただいちゃって、恐縮中です。」
    田代「不良なんでしょ!(笑)」
    高橋「どうだろ!この言い方!」
    浜田「ちゃんと真面目に勉強する役だよね。試験勉強。」
    和泉「わァー、やめて!(笑)そんな悲しいこと言い出すの!(笑)」
    松原「試験の話は、ヤメましょ。」
    高橋「おたがいさま、苦労してるもンナァ。(と溜息――笑)」
    浜田「小百合ちゃん、あれどうした?」
    吉永「どうやら追試験受けられそうなの。(松原たちに)『キューポラのある街』のロケとようどぶつかっちゃって、全然試験受けられないでいたんですもの。助かったわ。」
    松原「それならよかったわネ。」
    吉永「雅子ちゃんとみどりちゃんはどう?学校?」
    松原「小百合ちゃんは二人の先輩だものネ。」
    田代「そのわりにチットも学校じゃ逢わないわね、私たち。」
    浜田「君が行かないんだろ!」
    田代「アラ、失礼ネ。一番行くのが私ですよダ。ネ!(笑)」
    高橋「お見それしました。(笑)」
    和泉「でも吉永さんたち、九ちゃんと共演で、ステキね!」
    浜田「何言ってんだい!君こそ裕ちゃんと共演しちゃって!」
    松原「うらやましいわァ!(笑)」
    高橋「でも『銀座の恋の物語』と『上を向いて歩こう』の二本はヒット曲がそろって凄いネ。」
    田代「早く見たいワ。両方とも。」
    浜田「ぼくは『花の才月』が拝見したい。」
    田代「(しおらしく)どうもアリガトウゴザイマス。(笑)」
    浜田「それより、聞いた?」
    吉永「『若い奴らの季節』のこと。」
     (一同うなづく)
    松原「ゴキゲンねえ。」
    高橋「だけど、この六人が一つの映画に出ちゃうなんて、大変だなあ。」
    吉永「誰かが、はみ出しちゃう。」
    田代「アラ!英樹クン!私の方見なくたっていいじゃない?」
    和泉「大丈夫よ。出ちゃうとすれば、ノッポの人だから!」
    高橋「チェッ!調子こいちゃうなァ(笑)。そんなこと言ってぼくが誰かの恋人役かもしれないぜ!」
    浜田「さしずめ、ぼくと雅子ちゃんが兄妹ってとこかな。」
    高橋「じゃあみどりちゃんがぼくの妹? ごめん―――」
    田代「こうむりますワ、こっちが(笑)」
    松原「でも、どんな映画になるか本当に楽しみね。私わりあい大人の映画が多かったでしょう?だから特に楽しみよ。」
    吉永「早くシナリオが出来ないかしらね。」
     (一同うなづく)
    浜田「それより英樹は大変だ。」
    松原「赤木さんの『激流に生きる男』に出るんですってネ。」
    吉永「すばらしいわね。がんばってね。」
    高橋「ぼくは赤木さんのファンだったから、あんまり光栄でビックリしちゃってる。でも、亡き赤木さんを恥しめないようにがんばるつもりだ。」
    田代「一瞬シーンね。」
    松原「浜田さんたちは?」
    浜田「小百合ちゃんと『寒い朝』っていうのに出る。」
    吉永「『草を刈る娘』の石坂洋次郎先生の原作。監督も同じ西河克己先生。」
    松原「すばらしい純愛ものが、どんどん出来そうね。」
    高橋「ぼくたちもがんばって。」
    和泉「かっこいい、ようにネ!」 浜田「いいものを作らなきゃ。」
    一同「おたがいに、しっかりやりましょうね!」
     (盛大に握手)


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    ※ 6人が顔を合わせる予定との『若い奴らの季節』は、実現しなかったようですね。
    代わりに制作されたのが『若くて、悪くて、凄いこいつら』だそうです。高橋英樹さん、和泉雅子さん、和田浩治さん、清水まゆみさん、山内賢さん出演。夢の顔合わせには違いありませんが、だいぶメンバーが違いますね…。併映は浜田光夫さん、吉永小百合さんの『あすの花嫁』と考えると非常に豪華です。

    ※ 浜田光夫さんのおっしゃる『寒い朝』は、『赤い蕾と白い花』に改題されました。





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