浜田光夫 研究室

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岡ななみ


甦える大地

1971年
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1960年に開発計画の発足した、砂の町・鹿島灘沿岸地域。
映画のラストで描かれている鹿島港開港記念式典が行われたのは1969年のことでした。その映画が製作されたのは、1971年。まだまだ開発途中の時期でした。劇中、住民の為を思って進めて来た開発は果たして正解だったのだろうか、と悩む石原裕次郎さんに三船敏郎さんが「それは20年後、いや、30年後の鹿島を見てみなければわからない」という旨の言葉をかけます。
映画公開から46年が経過した2017年現在、鹿島はどのような姿になっているのか?訪ねてみました。

◇ 鹿島臨海工業地帯 ◇
― 訪問:2017.11


【映画より】開発途中の鹿島港空撮。映画撮影のもっと前のものですね。


いつものように同じアングルで比較写真を撮影したいところですが、空撮は難しいので、Y字に広がる水路の分岐点にあります、港公園の展望塔から撮影した写真でなんとか雰囲気をお伝え出来ればと思います。写真が下手くそでごめんね。

↑港公園展望塔から鹿島灘側の景色。右(南)に鹿島石油、左(北)に日鉄住金。劇中にも映っていた大きな煙突、石油コンビナートが観られます。


↑さらに南側。見渡す限り工業地帯。



◇ 鹿島港 沿岸 ◇


【映画より】おばあちゃんがじっじのお墓参りをするシーンで度々登場する沿岸の小さな墓地。


↑こちらは鹿島港から北側の下津海水浴場ですが、撮影で使用されているのは鹿島港から南側の神栖市の沿岸のよう。
ロケ隊が滞在していた国民宿舎「砂丘荘」(現存せず)が波崎であったこと、周囲の環境から推測。



【映画より】坂口さんや職員たちがバイクで走る道も、神栖市~波崎辺りの海岸沿いの細い道かと思われます。(写真撮影をすっかり忘れておりました。)

現在は住宅街が広がっており、映画のような更地はあまり見かけませんでした。ビニールハウスは所々にございましたが、果たして農工両全と言えるほどなのか…?



【映画より】↑この坂口さん(浜田光夫さん)が、パイプで川底の水を砂地に運ぶ案を思いつくシーンの広い砂地にも行ってみたいのですが、手掛かりがまるで無いので見つけられず。

【映画より】↑あと、そのパイプ作戦が成功して住民たちに「トマトでもピーマンでもあと10年は肥料なしでOKですよ!」って言うシーンの場所ね。この場所も気になる!




◇ 水戸駅 北口 ◇
〒310-0015 茨城県水戸市宮町1丁目1−1

― 訪問:2017.11


東京から水戸駅にお見えになった野田さん(三船敏郎さん)を坂口さんが見つけ、駆け寄るシーン。


↑わかりにくいのですが、左奥の看板が目立つビルが現存しておりました!!!ちょうど歩道橋が重なってしまい見えないのですが今も三つ同じ位置に看板がありました。
駅前が二段構造で写真が暗いのですが、左にバス乗り場、右にタクシー、一般車両という位置関係は変わっておりませんでした。

このシーン大好きなので、特定出来て感無量でした。「野田さん!建設省の野田さんじゃありませんか。居茨城県開発課の坂口です。いつぞやあの東京で!その節はいろいろお世話になりました!(野田さんの荷物を持ち)あっ、これお持ちします!乗り場そこですから!」と嬉しそうにはきはきとお声をかける坂口さんがなんとも素敵なのですよ。

ちなみに、当時は鹿島まで行く為には、水戸からでこぼこ道を4時間もバスに揺られて行く手段しかなかったそうです。今は鹿島臨海鉄道大洗鹿島線が通っています。開発が成されたからこそ、電車移動が可能になったのですね!


そしてこちらは浜田光夫さんの出演シーンではないのですが、同じ水戸駅のシーン。(電話口は坂口さんですが。)

↑公衆電話の向きは変わっているけど、同じ位置ではないでしょうか。駅の角度が。

映画でも映り込んでいて気になっていた「白ポスト」なるものが今も設置されていて驚きました。“子供に見せたくない雑誌はこのポストに入れて下さい”と書かれているポスト。そういったものがあるのですね~。



こちらは全く映画に関係ありませんが、水戸駅前に水戸黄門様、助さん、格さんがいました!

浜田光夫さんも水戸黄門シリーズでは何度も黄門様に助けられているし無関係でもないよね(笑)
黄門様が日本人で初めて召し上がられたラーメンを再現したという水戸藩ラーメンも美味しかったですよ♡

水戸というところは、和田浩治さんが幼少期を過ごされた地でもありますね。
和田浩治さんも子供のころに訪れていたという偕楽園も素敵なところでした。中学生の和田浩治さんが写真を撮っていた梅の木は見つけられませんでしたが(笑)

余談ついでにもう一点。宿泊したホテルが高橋英樹さんが名誉支配人(という名のイメージキャラクターか?)で、ホテル館内のいたるところで英樹が微笑んでいて笑ってしまった。
浜田光夫さんの出演映画のロケ地を訪れて、和田浩治さんゆかりの地で、偶然高橋英樹さんを見つけるという、なんとも日活づいた旅でした♡

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