浜田光夫 研究室

浜田光夫さんファンによる

非公式ファンサイトです。

管理人
岡 ななみ
   

 仲間たち

   
    配給:日活

    公開:1964.3.14

    監督:柳瀬観

    脚本:中島丈博、吉田憲二

    共演:松原智恵子、舟木一夫、内藤武敏、松尾嘉代、堺正章

    浜田光夫さんの役名:松本光弘

    ♥ ストーリー
    トラックの運転手として働く松本光弘(浜田光夫さん)はバスの車掌として働く節子(松原智恵子さん)と出会う。将来自分の運送会社を持つ夢の為、まずはトラックを1台購入することを目標に、寝る間も惜しんで働いた。ようやくトラックが手に入った。そんな折・・・自転車を避けようとし転倒してしまい、ケガをしてしまう。節子、和吉(舟木一夫さん)ら仲間たちは、すっかり塞ぎ込んでしまったしまった光弘を立ち直らせようするが・・・


    ♥ 個人的に好きなシーン
    舟木一夫さんのための映画なのかと思いきや、完全に浜田光夫さんが主役だった。私が見た映画の舟木一夫さんはいつもただただ”良い人”で、なんだか切なくなってくる。「東京は恋する」でも好きな子(伊藤るり子さん)と親友(和田浩治さん)が付き合って、自分の気持ちを隠して影で支えてあげる良い人でした。

    「仲間たち」のお話でしたね。
    道路にトラックが停まっており、節子の乗るバスは立ち往生。「話をしてくる」と節子がトラックの元へ行くと。車体の下から浜田光夫さん。


    「ちょっと待ってくれよ!もう少しだよ!」

    「故障ですか?」「故障だから直してんだよ。道路が狭いのは俺のせいじゃないぜ。文句あるなら国に言いな!」「あら、国ってどこに言えば良いのかしら。」節子も応戦。民主主義に反している、とかお説教。
    なんとか道も開き、バスは走り出す。「お嬢さん、お説教ありがとよ!」とお花を一輪差し出す光弘。


    (蛇口からお水いっぱい飲んでる!!アイアンキングみたい!!)
    会社へ戻ってきた光弘。弟子の勉(堺正章さん)を紹介される。
    上司の言葉に「夢なんかねーや」とやさぐれ。


    和吉の勤める飯店へ。山形出身の同郷。
    和吉「今時、彼女の1人もいないなんて流行らないよ。くにを出てから5年も経ってるのに一体何をぐずぐずしてんだ。」
    光弘「それは、その・・・いい子が少ない!!」
    いや何このやりとりwwどちらも失礼だろww和吉だって偉そうなこと言って、時々出前を届ける家で会う節子に片思い中の分際です。
    脈ありそうな子がいたらここへ連れて来いよ、売り込んでやるよ。と言う和吉の言葉に、光弘は節子のことを思い浮かべます。

    休みの日、張り切って節子のバスに乗ってきた光弘。ずっと見てるwずっと笑ってるw冷たくあしらってもずっと見てるw終点で降りてもまた乗ってくるw

    パン食べてるwww

    お休みの日はデイト。映画のあと、和吉のお店へ。和吉失恋( ;∀;)和吉の気持ちはつゆ知らず、映画を思い出して爆笑する二人がかわいいいいい!
    その後も月3でデイト!月3は多いね!

    青いセーター、イカしてるね!!!!

    ある日、職場のオヤジさんが事故を起こし会社を去ったことをきっかけに、将来のことを考える。自分のトラックを購入する目標を立てる。
    節子にも、休みが月に1日だけになるからその日しか会えない、と伝える。

    トラックのおもちゃ買って横に「松本運送店」と書いてる。かわいい。
    節子にもカタログ見せてトラックのこと語る。頭金の50万を貯めるらしい。
    「やるぞー!明日からモリモリ!!」

    やっと夢ができたと大張り切り。へろへろになりながら働く光弘。

    押入れがベッドだなんて、ドラえもんみたいだね(*´ω`*)♡

    疲れ果ててすやすや

    月に一度のおデイトも居眠りばかり。「今まで会えなかった分取り戻すんだ!」と意気込むけど、ずっと寝ている。


    バナナ食べようとして途中で寝て、起きてびっくりしてる(笑)

    夜、作業現場みたいなところで自分の会社を持つ夢を語っていたら、作業員が来て何やってるんだと尋ねられ、二人で笑いながら走り去る。「あっはっはっはっは!」こんな何でも笑い合える恋人、いいよね。ふと顔が近づくも、「家まで送ってくよ!」「ありがとう」また笑いあう。いいよね。こんな恋愛、現代では出来ないよね。いいよね。

    節子の家は兄のことでいろいろあり家計が大変で、光弘に頼んで少し用立ててもらうと言う節子。頼みに光弘の会社へ行くも、光弘は嬉しそうに貯金のことを話すのでなかなか言い出せない。節子が持ってきたお弁当に「サンキュ!すげぇなぁ、いいタイミングだよ!」嬉しそう。おいなりさんを頬張り「イカしてる!イカしてる!最高だよー!」すごく喜んでる。

    16時間も働いて3時間しか寝ていないという光弘を心配する節子。「大丈夫さ!」18万貯まったんだと嬉しそうに通帳を見せてくる光弘。当時の18万って、結構な額だよね。この通帳を見ると疲れなんて吹き飛ぶと言う。節子はやはりお金を貸してほしいなんて言えない・・・

    日を改めて、デートの日。光弘は節子の兄に偶然会い、お金を用立ててほしい話を聞いていた。光弘は断った。たとえお兄さんの為でもトラックの為に貯めたお金は1円も他のことには使いたくない、俺はケチかもしれない、でもどうしても嫌なんだ。節子も、それは当然だ、と受け入れる。
    誕生日プレゼントを選んでほしいが、節子はいらないの一点張り。みっちゃんは「わかってるよ!悪かったな、兄さんに金貸さなくて!貯金とプレゼントは違うんだよ!別でとってあったんだから!」とか怒って立ち去る。和吉がたまたま1人でいる節子を見つけ、慰める。良い奴だなぁ。


    節子の勤務先にみっちゃんのトラックが。気まずそうにプレゼントを渡し、「誕生日おめでと!じゃ!」とまたトラックに乗り込む。節子が何か言おうとするもジェスチャーで時間ないと伝える仕草が好き。ほんとにいちいち仕草がツボ。動き方全部好きだわぁ♡

    雨の降る夜、無理矢理に仕事をもらい、すぐ出発するも居眠り運転をして事故ってしまう。その損害の支払いで10万円・・・自暴自棄になりもうトラックを買うのなんてやめた!と言いまた同僚と飲みに出かける。「やっと人間に戻ったような気持がするな!」
    そこへ和さんがやってきて、20万の頭金でトラックを譲ってくれる人がいると言う。
    またくたくたになりながらの貯金生活がスタート。眠い演技めちゃくちゃお上手。本当に心配になる。
    見かねた和さんがやって来て方々からかき集めた金だ、使ってくれ、と6万円差し出すが、みっちゃんは「人の世話にならない。自分一人でやらなきゃ意味ねぇんだよ!」と突きかえす。和さんは身体を心配してくれているだけなのに・・・。

    ようやくトラックを手に入れる時が来た。仕事のあと取りに行くことになっている。しかし、またしてもここで居眠りをし横転してしまう。
    入院。右手の神経のダメージがひどく、2年は運転できないとの診断で、会社は「運転できないのを置いてはおけない」と判断。
    みっちゃんは病院を抜け出す。

    泣いてるぅ~~~(´;ω;`)ウゥゥ
    探していた和さんとせっちゃんに見つかり、見せたいものがある、と会社の寮へ連れていかれる。そこにはみっちゃんのベッドがそのまま残っていた。鈴木さん(内藤武敏さん)をはじめ同僚たちが会社に交渉し、籍を残してくれたのだった。「機械に詳しいから手が治るまで整備工でもしていろよ!」という同僚に「整備工?馬鹿にするな!」とたてつくみっちゃん。和さんがビンタ!走り去るみっちゃん。追うせっちゃん。つかまえ、「どこ行くの!」と問うと、「病院だよ!」
    バスを指し、「見ろ!おかげで乗り遅れちゃったじゃないか!最終なんだぞ、あれ!」
    みっちゃん・・・・・・
    「きっとまたこの手でハンドルを握るんだ!」いつものみっちゃんに戻った!この展開、「いつでも夢を」を思い出すね!


    時は過ぎ、せっちゃんのお兄さん夫婦の引っ越し祝い。なんと新居の頭金は光弘くんが工面してくれたのだとお兄さんは嬉しそうに発表。いつかは絶対に貸さなかったのに優しくなったねぇ。

    川崎の工場地帯の一角、整備工の作業服に身を包んだみっちゃんに、せっちゃんは言う。「今はっきりと言えるわ!一生あなたと生きていくって!」
    みっちゃんも「俺だって言えるさ!トラックを持つという夢は変わらないって。いつかでいいんだ。それまでに人間として見たり聞いたり考えたりいろいろしなくちゃいけないってことがわかった。」

    「仲間ってありがたいなぁ。」

    『終』


    挫折を知り、本当に大切なことに気が付けたのですね。みっちゃんなら大丈夫!絶対夢は叶うよ!!!
    この作品もそうだけど、底抜けに明るく前向き→ひどく落ち込む→仲間の支えもあり立ち直る という差の激しい役多いですね。その落ち込みが自業自得ではなく社会の問題だったりするから、見ている側も自分のことのように応援したくなるのだと思います。
    これも、嫌な人が一人も出てこない。みんな懸命に生きている。

    この「仲間たち」は、「浅草の灯 踊子物語」との併映だったそうですよ!最高すぎるよね。どちらも大好きな作品です。

    ♥ 仲間たち ロケ地
    ロケ地を探して行ってみました!!!

inserted by FC2 system